現状と頑丈。
現状維持バイアスに陥っているとあまり良くないという話。
まさかの2連投に動揺する方も多いことだろう。また嬉しさのあまり、サブコロびんびんな方も少なくないことだろう。
つまりこれは、給食にグリンピースご飯が出たのに、夕飯もグリンピースご飯であった夜につけたテレビのメインMCが坂上忍だったようなものである。
現状を基準としてそこからの変化をすべて損失と考えてしまう心理作用のことを現状維持バイアスと言う。
現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し、現在の状況に固執してしまうというものである。
ライフスタイルにおいて、自身と関連付く全ての事柄において、例えば普段使用している美容品や衣類、人間関係にいたるまで
可もなく不可もなく
なんとなく自身にフィットしているだ。
つまりこの現状こそがベストの選択だと感じ、
それらを変化させることで発生する損失やリスクといったものを回避したくなる性癖とかそんなもので、
新規開拓恐怖症といったところであろうか。
これにはよく知らないがプロスペクト理論の損失回避性というものが働いているらしい。
同じ額であっても、1万円を拾った際の幸福感より1万円を落とした時の絶望感のほうが大きいみたいな話である。
これらは人間の基本的な防衛本能として機能している以上、現状維持バイアスに陥ること自体は大した問題ではないが、地球上最強の生物として人間が君臨し、もはや天敵から身を守る必要のない現代においては、トカゲがやばい時にしっぽをちぎって逃亡するやつなどに比べると限りなく不必要なものであることには違いない。
べつに行きつけの美容院やラーメン屋に通うのをやめるべきだとか
今すぐTikTokerになれとかそういう話ではない。
もしあなたの父母らがケータイ会社の契約時に解約可能だからと言って設定された
耳糞の様なオプションをなんとなくそのままにしておいて、
おそらく無駄な費用を搾取され続けているだとか
iPhone27が発売されたのに、iPhone8を使い続けていたりだとか
それらは確実に現状維持バイアスの弊害であるといえるだろう。
ケータイ会社はまさしくこの心理作用をうまく取り入れて商売をしているのである。
そのような心理作用においてまずは
自分が保守的な考え方や判断をした際には、「現状を維持したいから」という理由が判断材料になっていないかを自問自答し、現状維持バイアスに気づけるようにすることこそ重要なのであろう。
と綴ってみたものの、個人の心理作用などどうでもいい話である。
問題は、身の回りに現状維持バイアスに陥った人間が多数いる場合、少なからず
自身の弊害となってしまうということだ。
現状維持バイアスはそこら中にはびこっていると感じ始める。
仕事とかプライベートとか、仕事とか、特に仕事とかは特にそうである。
他人の考えや性質を変えることは絶対にできない。加齢臭とかもそうである。
そのうえで、他人の弊害となりかねない厄介な性質に気づいてしまった場合、実際に弊害となる場合、さらにそのような人材が多数派となる場合、そこを地獄と呼んでもいいだろう。
そう地獄なのだ。
人間は地獄に生きているのだ。
どこかの小説家はこんな事を言っていてもおかしくないのではないか。
つまりは、対処法など存在しないのである。
現状維持バイアスに極度に陥った、おっさんなんかを見つけ、あなたが現状打破を懇願し何かしらの行動を取ろうにも、あなたの今日の晩御飯はグリーンピースご飯なのである。
ただひとつ、これについて革命的なアドバイスを書き綴れと脅されたのであれば、綴ろうではないか。
現状にしがみつく中年男性、
モラルのない女子大生とか、
脱税するYouTuberとか、
あなたがもしその様なセンスを感じられない者たちに、あなたの大事な時間と労力を割かれ困惑しているのならば、
あなたはひたすら、イノベーションに没頭し続けるべきなのだ。そしてセンスのいい同士を探し続ける。加齢臭に屈すべきではないのだ。
この方法しか無いのである。
貴方達はなんて時代の遅れた、古臭いカラーボックスの様な人間なのでしょう。みっともないわ。と心で呟く。
まさかとは思うが変革にびびって怖気付いてでもいるのですか?。と心で呟く。
心で呟きながら、私は貴方に失望しかけているのよと示唆するように蔑んだ眼差しで見つめてあげるのもいいだろう。
そして周囲がそう呟き始めたころ、あなたは勝者となり夜ご飯のスペアリブを頬張ることが出来るのだろう。
そこは既に地獄ではない。
放置し続けるしかないのだ。今はただ、
いずれこの世界からガラパゴス携帯が消えゆくことのように、あなたの未来は明るい。
先進的であることは、非常に素晴らしいことなのだ。
最後に
知人がヤブ医者に当たったせいで歯の中が腐り抜歯するそうな。
あなた方がいくら秀才であり、世が発展し続けても歯だけはブラシと根性でしか守れない。
そんな気がする。